洗剤の液性(酸性・中性・アルカリ性)による違いと用途について

洗剤には液性というものがあり、それによって用途や注意事項も異なります。洗剤の液性の特性を知っていないと思わぬトラブルになる事もありますので要注意です。

洗剤の液性には以下のようなタイプがあります。

  • アルカリ性
  • 弱アルカリ性
  • 中性
  • 弱酸性
  • 酸性

これらは ph (水素イオン指数)の違いがあります。小学校の理科で見かけたのではないでしょうか?

pH が0に近いほど強い酸性で、14に近いほど強いアルカリ性となります。

では洗剤の液性の違いごとに用途や注意事項を解説します。

アルカリ性洗剤

アルカリ性洗剤は油汚れが得意な強力な洗剤です。強い洗剤なら酸性が強そうなイメージがありますが、アルカリ性も負けずに強力です。

手指の皮脂を溶かすほど強力で、手荒れの原因になります。アルカリ性洗剤を使う時はゴム手袋を着用して直接触れないようにする事が大切です。

用途

  • シンク洗浄
  • ガスコンロ洗浄
  • 換気扇洗浄
  • 湯垢

注意点

アルミ素材のものをアルカリ性洗剤で洗うと黒ずみの原因となります。また、使い方を間違えると素材を劣化させてしまう場合があります。

弱アルカリ性洗剤

弱アルカリ性洗剤はアルカリ性洗剤よりも弱い性質を持ちます。中性に近いので手指への影響も少なく、ある程度の洗浄力も備えた洗剤です。食器用洗剤にも弱アルカリ性タイプがあり、素手で触れても問題ありませんが、肌が弱いと手荒れの原因になります。

用途

  • 食器洗浄
  • 衣類洗浄
  • 手垢

注意点

アルミ素材のものをアルカリ性洗剤で洗うと黒ずみの原因となります。

中性洗剤

中性洗剤はアルカリ性でも酸性でもない洗剤です。中性洗剤はアルカリ性洗剤や酸性洗剤と比べて洗浄力は劣ります。しかし手指への影響は少ないので、主に食器用洗剤に採用されています。

用途

  • 食器洗浄
  • お風呂洗浄
  • 床や壁の洗浄
  • 軽い汚れ

注意点

中性洗剤を使った後に拭き残しがないようにしましょう。変色や傷みの原因になります。

弱酸性洗剤

弱酸性洗剤は中性洗剤よりも洗浄力があります。健康は素肌と同じ弱酸性なので、手指への影響は最低限で一番手荒れしにくい洗剤です。

用途

  • 水垢、石鹸カス
  • お風呂洗浄
  • 手洗い
  • 身体の洗浄

注意点

塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生します。

酸性洗剤

酸性洗剤は強力な洗剤です。頑固な水垢や黄ばみを落とすのが得意で、トイレ用洗剤などによく使われます。強力なので手指への影響も大きく、肌に付くとピリピリと刺激があります。付いてしまった場合はすぐに洗い落としましょう。

用途

  • 水垢、石鹸カス
  • お風呂洗浄
  • 手洗い
  • 身体の洗浄

注意点

塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生します。

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